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2024/04/01

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比566円安の3万9803円だった。日経平均の4万円大台割れは3月18日以来9日ぶり。本日は新年度初日ということで先高期待が膨らみ日経平均は開始早々に300円を超える上げを見せていたが、買い一巡後は利益確定売りに押されて相場は後退。10時過ぎからマイナス圏へと落ちてしまいそのままズルズルと下げ幅を広げてしまった。期待された3月の日銀短観は12月時よりやや悪化したしたものの事前予想の範囲内。前週末の米国市場はグッドフライデーのため休場(欧州市場も同様の休場)で本日は手がかり材料のない1日で、ここまで相場が下げる直接的な要因は見当たらない。下げたのはこれまでの上げ過ぎの反動と、新年度特有の需給要因(機関投資家による期初の益出し売り)との見方が支配的となっている。特に株式のウェートが最近の株高で大きくなり過ぎてしまった年金基金などのリバランス売りが注目されるようになっており、市場は急な株高ならではの新しい需給上の悩みを抱えているようだ。日経平均のチャートは高値圏の日足大陰線で短期的な調整の可能性を示唆。一方、下値25日移動平均線(3万9741円)が重要なサポート線となっており、ここで止まるかが目先の大きなポイントだろう。

 個別ではカシオ、楽天銀が買われて年初来高値を更新。一方、アドテスト、東エレクなど半導体関連株の下げが目立っていた。