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2024/04/08

 週明けの市場は日経平均が2日ぶりに反発。終値は前週末比354円高の3万9347円だった。米株高や円安進行を好感して買い戻す動きが活発化。日経平均は前場に一時3万9617円(625円高)まで上値を伸ばす場面があった。中東情勢に一部緊張緩和の兆しがあることも材料に。一方、後場に入ると戻り売りがじわりと増えて上げ幅を縮小。半導体関連株が伸び悩み一時ほどのけん引役にならなくなっている様子がうかがえる。

 前週末の米国市場は雇用統計の発表を受けたアク抜け感からダウ平均は5日ぶりに反発した。ダウ平均は前日までの4日間で1200ドルも下げておりリバウンド狙いの買いが入りやすかった。注目された雇用統計は事前予想より雇用者が増えて強めの内容となったが、平均時給の伸びが予想通りだったことで過度なインフレ懸念は抱かれずに済んだ。これでインフレ警戒がなくなったわけではないので買い一巡後の上値は重めだったが、目先は雇用統計を消化した安心感が広がっている。

 さて、東京市場は米株高を背景に戻りを試す1日となったが、最近の傾向にあるようにザラバを通して買いが続かず、戻り売りに合う需給展開となっている。そのためローソク足は新年度に入ってからほぼ連日陰線で上ヒゲを引くパターンが多い。上値には25日移動平均線(3万9767円)がありこれが徐々に下向きに変わりつつある。新年度に入って明らかに1〜3月のような勢いは落ちている。