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2020/09/25

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比116円高の2万3204円だった。前日の米株反発で市場に一定の安心感が広がり買い優勢の展開に。9月末の権利付最終売買日である28日を前に配当取りを狙った買いが入ったことも相場を下支えした。取引時間中の中国などアジア株全体が高かったことも安心感につながったようだ。

 昨日の米国市場はハイテク株が小幅なリバウンドに転じたことでダウ平均も反発した。9月に入ってのハイテク株の大幅な調整という流れから序盤は売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超えていた。米与野党の議会指導部が経済対策の協議再開で合意したと伝わり株価はようやくプラス圏に。ハイテク株の戻りが市場に安心感を与えたようでその後もプラスを維持して引けた。ただ、上値は重く底打ち感が出たとはいえない状況。当面は日柄を含めた調整が続きそうだ。

 さて、東京市場はとりあえずは反発に転じたが、勢いはさほど感じられず、今月に入ってのトレンドは横方向に向いている状態だ。米国の追加経済政策の遅れや欧州での新型コロナの感染再拡大など外部環境には不透明感が多く、配当に絡んだ需給面での支えがなくなる29日以降の株価動向は気がかりだ。日銀の買いなどがあり需給面で大きな不安はないが、上値が乏しい状況では投資家の買い意欲も徐々に減退してくる可能性がある。来週も一進一退の相場展開が予想される。