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2020/06/08

 週明けの市場は日経平均が6日続伸。終値は前週末比314円高の2万3178円で、2月21日以来、約3カ月半ぶりの高値となった。前週末に発表された米雇用統計の想定外の改善を受けて景気回復を期待した買いが一段と入ってきた。外国人の買いも加わり需給はさらに引き締った状況。今週末のメジャーSQ算出に向けて売り方の買い戻しも続きそうだ。

 前週末の米国市場は5月の雇用統計で雇用者数が予想に反して急増したためダウ平均は大幅に5日続伸。株価水準は2月24日以来の高さとなった。雇用統計の雇用者数が前月比250万人増え、800万人程度の減少を見込んでいた市場予想に反し戦後最大の増加となった。市場には一気に強気が広がり、売り方の買い戻しを巻き込んで大幅高へ。ナスダック指数は一時2月の史上最高値を超えるまで買われている。

 さて、東京市場は本日も米国市場の勢いを受けて、日経平均が寄り付きから2万3000円の大台に乗せる強調展開となった。ここでは利益確定売りも多く一進一退の動きとなったが、旺盛な買い意欲に支えられて終盤はじわじわと上げ幅を拡大。結局この日の高値引けとなって明日に勢いを残す終わり方をしている。東証1部の出来高は今月一番の17億株。日経平均、トピックスからジャスダック平均まで全主要指数が200日移動平均線を超えており、実態経済とは違って市場は完全な強気相場と化している。