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2023/06/28

 28日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前日比655円高の3万3193円だった。前日の米株反発と良好な米経済指標を受けて朝から買い戻しが活発化。1ドル=144円台に一時入った円安進行も後押し材料となって後場には3万3000円台を4日ぶりに回復させている。ここまで買い遅れていた向きも多く待機資金は依然として豊富。特に個人は現金、信用ともに余力たっぷりで、チャート面からも目先の底打ち確認となった現状は資金が入りやすくなっている。

 昨日の米国市場は景気悪化の懸念が後退しダウ平均は7日ぶりに反発した。この日発表された5月の耐久財受注が事前予想に反して増加。他に5月の新築住宅販売件数、6月の米消費者信頼感指数も事前予想を大きく上回り、市場にとって思わぬポジティブサプライズとなった。また、中国首相が今年の経済成長率5%は達成可能と発言したことも市場の追い風となったようだ。ナスダック指数も3日ぶりに大きく反発している。

 さて、東京市場は米株高、円安進行と外部環境が支援材料となり急速な戻りを見せている。物色範囲も広くトピックスは16日の年初来高値に急接近。年金などのリバランス売りも理想売り(先取り売り)が一巡し、まさに本日は上昇トレンド再スタートといった格好だ。日経平均のチャートは昨日の安値で25日移動平均線(2万2373円)でサポートされており目先の調整完了を裏付けている。