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2023/01/06

 6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比153円高の2万5973円だった。前日の米国株が売られた影響で寄り付きこそ100円安で始まったが、売り物はそこまでで、開始30分後にはプラス圏に浮上するなど目先的な売り物は消化されつつある様子。1ドル=134円台に入った円安も不安感を和らげているようで、どうやら日経平均のボックス下限ゾーンである2万5500円辺りは今回も守られそうな雰囲気だ。今晩の米雇用統計次第だが来週も戻りを試す公算だ。

 昨日の米国市場は堅調な雇用関連指標の発表を受けてダウ平均は大幅反落した。この日発表された12月のADP全米雇用リポートで雇用者が事前予想以上に増加したことから、利上げ局面が長引くとの思惑が広がり幅広く売られてしまった。長期金利が上昇に転じ高金利に弱いハイテク株が特に売られている。将来的な景気下押し圧力も織り込む流れとなりダウ平均の下げは一時450ドルを超える場面も。なかなか米国株においても底打ち感の出にくい状況となっている。

 さて、東京市場は日経平均が続伸するなどようやく落ち着いた動きに。足元の予想PERが12倍を切りそうな水準まで低下しており、多少金利が上がっても割安感の強まる株価水準にはなるだろう。ひとまず新年初日の窓埋めとなる2万6067円から10日移動平均線(2万6163円)までは戻しても良さそうだ。ただ、実需が薄い分1月相場は2万6500円くらいが限界となりそう。