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2023/07/04

 4日の市場は日経平均が反落。終値は前日比330円安の3万3422円だった。米国株が方向感に欠けて手掛かり難の中、昨日に急伸した反動が表れて売り先行の展開となった。今月はETF分配金捻出に伴う売りが見込まれ先回りした売りが出やすいとの見方もあった。日経平均の下げ幅は一時400円を超える場面もあったが、それ以上は売られることなくさすがに需給はまだ安定している。トピックスは2300の大台すら割り込まない安定ぶりだ。

 昨日の米国市場はダウ平均が小幅ながらも3日続伸。株価水準は昨年12月上旬以来で約7カ月ぶりの高値だった。増配を発表したゴールドマンやJPモルガンなど大手金融株が上昇しダウ平均を下支えた。一方、ハイテク株の一角などに利食い売りが出てマイナスに転じる場面もあったが、米国株も押し目買い基調にあるようで下値は拾われる傾向にある。この日は米独立記念日の祝日の前日で短縮取引。積極的な売買を控える向きが多く方向感は乏しかった。

 さて、東京市場は特段大きく下げる材料は見当たらなかったが、昨日の買い戻しが行き過ぎた点が寄り付きからの売りに表れているようだ。国内面でもこれといった材料がなく取引時間中も見送り商状に終始。今晩の米国市場が休場であるため明日も動きが期待できない。それが本日の様子見気分に反映されてもいる。一方、トピックスは昨日の下げの半分程度しか押さず上昇基調は維持されている。