2024/03/15
１５日の市場は日経平均が反落。終値は前日比９９円安の３万８７０７円だった。取引開始早々は前日の米株下落を受けて日経平均は３００円近く下げる場面があったが、売り物はすぐに一巡して下げ幅を縮小。円相場が１ドル＝１４８円台半ばまで下落したため買い戻しが入ってきた。その後は週末ということで様子見の展開へ。一方、上場全銘柄で算出する指数トピックスは日経平均よりも早く値を戻して本日はプラス圏を維持。こちらは徐々に値固めが進んでいるようである。昨日の米国市場は物価指標の上振れを受けてダウ平均は４日ぶりに反落した。この日午前に発表された２月の卸売物価指数が事前予想を上回る上昇率となったことからダウ平均は一時３００ドルを超える下げとなった。また、原油先物がこの日は８０ドル台乗せと年初来高値を更新したため、長期金利も４．３％へと大きく上昇し相場を圧迫してしまった。もっとも、終盤は押し目買いが入ってじわじわと下げ幅を縮小。米国株はまだ腰の強いところも見せている。
さて、東京市場は円高や国内法人の決算対策売りなどもあって今週は重ための展開となったが、日銀のマイナス金利解除も事前織り込みがかなり進んで短期的な調整はある程度一巡しつつある。日経平均は下値２５日移動平均線（３万８８１７円）に概ねサポートされる形で反発の機会を窺っている状態。来週の日銀金融政策決定会合（１８日〜１９日）が通過すれば動きが出てこよう。