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2022/08/17

 17日の市場は日経平均が反発。終値は前日比353円高の2万9222円で、今年1月5日以来7カ月半ぶりの水準まで回復してきた。前日の米国株が堅調な消費に支えられて5連騰したことを好感して買い先行の展開。序盤から300円近い上げ幅を示現した。寄前には軟調な7月の貿易収支や6月の機械受注の発表があったがネガティブな反応は見られない。後場に入ってもじわじわと上げ幅を拡大して結局はこの日の高値引け。年前半に売り込んだ分を取り戻す動きが続いている。

 昨日の米国市場は大手小売企業の決算を好感してダウ平均は5日続伸した。この日発表された米小売大手のウォルマートとホームデポの決算が事前予想を上回り大幅高。2銘柄でダウ平均を130ドルも押し上げた。米国のGDPは直近で伸びを欠いているが消費は比較的堅調で回復は早いとの見方が広がった。一方、長期金利が一時上昇し金利に弱いハイテク株が下落。それら採用銘柄の多いナスダック指数は3日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は日経平均が2万9000円台に乗せるなどしっかりとした株高基調が続いている。インフレのピークアウトは投資家の緊張感を大きく後退させ、弱気だった向きの市場回帰を促している。チャート面では比較的あっさりと2万9000円台に乗せてきたので目立った抵抗帯はもうほとんど残っていない。秋相場までにらめば3万円までが視野に入ってきた状況だろう。