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2023/09/05

 5日の市場は日経平均が7日続伸。終値は前日比97円高の3万3036円で、先月1日以来の3万3000円台乗せとなった。昨日の米国市場はレーバーデーのため休場。代わって注目された欧州市場は英、独市場が小幅安となった。アジアの株高で投資家心理が改善し欧州株は高く始まったが、ECB(欧州中央銀行)の金融引き締め長期化への警戒感は強く、最終的には持ち高調整の売りに押されてしまった。

 一方、東京市場は序盤から最近の株高の流れに乗って日経平均が3万3000円の大台へ乗せてきた。しかし、その後は目先の大台達成感や手がかり材料難から様子見に転じ、小口の手じまい売りに押されてマイナス圏まで落ちる動きとなった。円相場は1ドル=146円台で安定しており外部環境に目立った変化は見られない。日経平均は前日までの6日間で1300円超上昇しており、短期的な過熱感を意識した微調整という形で推移した。一方、下値には外国人からと見られる先物買いが断続的に入るなど中頃以降はじわじわと基調回復の動きへ。日経平均は終盤には再びプラス圏を回復し、その勢いのまま本日の高値で取引を終えている。

 個別では東京応化、神戸製鋼、コマツ、NEC、三菱重工、ホンダ、三井不、商船三井など幅広い業種から主力銘柄が年初来高値を更新。10月2日から日経平均採用銘柄となるニトリが大きく買われている。