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2020/04/20

 20日の市場は日経平均が反落。終値は前週末比228円安の1万9669円だった。前週末の米国株は上昇したものの、原油先物の下げが嫌気されて終日売り物が優勢となってしまった。国内では新型肺炎の感染拡大が止まらず積極的に買える雰囲気ではない。むしろ長期化観測が強まっており、経済へのダメージがさらに懸念される状況となっている。

 前週末の米国市場は新型肺炎の治療法や検査体制の確立にむけた取り組みが好感されダウ平均は大幅続伸。700ドルを超える上げ幅で3月10日以来の高値となって取引を終えた。トランプ米大統領は16日、全米の半分以上にあたる29州がもうすぐ再開できるだろうとも発言。前のめりではあるが市場はポジティブに受け止めている。

 一方、東京市場は前週末に米株高を先行して織り込んでいた面もあり本日は反動安の展開。原油下落など今晩の米国株が下げる可能性も先取りした動きとなっている。国内では新型肺炎感染拡大に歯止めがかからず欧米型の拡大を懸念する声が増加。政府の動きはアクション型ではなく何か起きて(言われて)からのリアクション型が多く、収束にはより時間がかかる可能性が高そうだ。日経平均が2万円を超えて行くには現状クリアすべき問題が多い。一方、足元では新興市場株や中小型株が戻りを継続。明日もこうした出遅れ株物色は続きそうだ。