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2020/12/10

 10日の市場は日経平均が反落。終値は前日比61円安の2万6756円だった。前日の米株安やワクチン副作用問題を受けて開始から180円近く値を下げたが、その後は押し目買いに支えられて徐々に落ち着いた動きへ。明日にメジャーSQ算出を控え先物絡みでの目立った買いは自重気味。相場は方向感なく推移した。日経平均算出への寄与度が大きいSBGがMBOの思惑から大幅続伸。1社で日経平均を170円以上も押し上げ下支えしている。

 昨日の米国市場は追加経済対策の与野党協議に進展がなくダウ平均は反落した。政権が議会に提出した90兆円超の経済対策を民主党が一部はまだ受け入れられないとして決裂。年内合意に不透明感が出て利食い売りが広がった。また、8日から英国で接種が始まったワクチンで一部にアレルギー反応が出たことも、ワクチン普及の遅れが連想され買い意欲を後退させた。米国株は過去最高値圏にあるためわずかなことでも売りが出やすくなっている。

 さて、東京市場は日経平均が2万7000円の大台に近づくと伸び悩む展開をかれこれ半月ほど続けている。米国株も史上最高値を更新してから騰勢が落ちており、徐々に年末接近で大きくポジションを傾けづらくなっているようだ。ワクチン開発進展や大型経済対策の継続実施で相場が下押す雰囲気にはないが、買い方も11月相場のような勢いあるスタンスは取りにくいだろう。明日は週末で模様眺めの1日となりそうだ。