2021/04/13
１３日の市場は日経平均が反発。終値は前日比２１２円高の２万９７５１円だった。前日の米国株はさえなかったが下値は浅く株高の流れに変わりはないとの見方が多かった。そのため朝から昨日の下げを取り戻すような買い戻しが入り本日は全般的に底堅い１日に。中頃には一時上げ幅が３５０円を超える場面もあった。一方、東証１部の出来高は１０億株と依然低水準のまま。大阪で新型コロナの新規感染者が１０００人を超えるなど、実需が入りにくい不透明な状況が続いている。昨日の米国市場は短期的な高値警戒感からダウ平均は４日ぶりに反落した。この日は新規の材料に乏しく方向感のない展開。ダウ平均は前週に史上最高値を更新していたこともあり小口の手じまい売りに押される場面が多かった。主要企業の１−３月決算の発表を控えて上値追いに慎重な向きも多い。一方、米国では新型コロナのワクチン接種が加速度的に進んでおり、すでに国民の２０％がワクチン接種を終えている。このため下げても下値は限定的だった。
さて、東京市場は前日の株安の反動もあって終日プラス圏で推移する１日に。チャート面では下値２５日移動平均線（２万９５０３円）にサポートされた状態が続いており、比較的押し目買いを入れやすい環境にもあるようだ。半面、低水準の出来高が示すように実需が乏しく、一定の水準以上には上がれない状態が続いている。このところバリュー株もグロース株も一時の勢いがなく、物色の柱も見当たらない状況だ。