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2021/10/25

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比204円安の2万8600円だった。米国でハイテク株や半導体株が売られた流れを受けて売り先行の展開に。円安トレンドが一服していることもこのセクターの売りにつながっている。昨日の補欠選挙で自民党が敗れ岸田首相の求心力低下を懸念する向きもいるようだ。時間外取引の米株先物が軟調に推移するなど本日は良いところなしの1日に。それでも下値支持ポイント2万8500円で下げ止まり基調自体は維持している。

 前週末の米国市場は中国恒大集団のデフォルト回避を好感してダウ平均は反発。8月16日以来、約2カ月ぶりに史上最高値を更新した。同社には23日利払い期限ものがあったが、これが21日に送金されたとの報道があり安心感が広がった。また、アメックスの好決算によりこれ1社でダウ平均を60ドルも押し上げた効果もあったようだ。一方、ハイテク株は売られてナスダック指数は反落。S&P500種も下げるなど物色には偏りが目立っている。

 さて、東京市場は先週末の反発を帳消しにする下げとなりすっきりしない展開に。静岡の補欠選挙での自民敗北で衆院選の結果も読めてきた感があり、事前予想以上に自民が議席を減らす可能性が出てきている。新興市場もさえず業績相場としての強さが薄れている様子も見受けられる。手詰まり感は衆院選後も続きそうで、当面は個別物色が中心の相場となりそうだ。