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2020/08/27

 27日の市場は日経平均が続落。終値は前日比82円安の2万3208円だった。前日の米株高を受けて序盤こそプラスとなったものの、中国が南シナ海に向けて弾道ミサイルを発射したと報じられ、米中対立激化懸念からすぐにマイナスに転じてしまった。国内に買い材料がないため外部の材料に反応しやすくなっている。この他、今晩からの米ジャクソンホール会議のFRB議長の発言を見極めたいとする向きも多かった。

 昨日の米国市場は主力ハイテク株が軒並み買われてダウ平均は反発した。新型コロナのワクチン開発を巡る好材料も後押し要因となった。この日も米主力ハイテク企業の好決算が続き、アップル、アマゾン、MS、フェイスブックなどが一段高へ。ナスダック指数やS&P500種指数が5連騰となるなど高値更新の勢いが止まらない。週末にかけてのジャクソンホール会議は気になるが、投資家はハイテク株に関してはおかまいなしのようである。

 さて、東京市場は本日も材料難から小幅にもみ合う展開となり、総論よりも各論という格好で個別株中心ににぎわう1日となった。米国で予定されているFRB議長の講演ではゼロ金利の長期化が想定されており、これが事実なら円高・ドル安のトレンドが定着しかねないとの懸念が市場にはある。28日に会見が予定されている安倍首相の発言も気になるところで、明日も本日のように膠着する相場展開となりそうだ。