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2021/08/19

 19日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比304円安の2万7281円で先月30日の安値を下回ってしまった。昨日の米国株の下げを受けて売りが先行。その後は小口の押し目買いで下げ渋ったが、2万7500円まで戻したところで力尽き、後場は再び下値を広げてしまった。14時過ぎにトヨタが9月の世界生産を4割減らすと伝わりトヨタが下げ幅を拡大。これが全体にも影響して日経平均は300円を超える下げで取引を終えている。

 昨日の米国市場はFOMC議事要旨で年内の量的緩和縮小が示唆されたことからダウ平均は大幅続落した。ダウ平均の3万5000ドル割れは約2週間ぶり。7月のFOMC議事要旨で年内の量的緩和縮小が適切との内容が判明し金融緩和の政策転換が嫌気された。また、7月の住宅着工件数が3カ月ぶりに減少したことも景気回復鈍化を意識させるものとなった。米国市場は高値圏において売り買いが交錯する不安定な状態となっている。

 さて、東京市場は米株安と新型コロナの感染拡大で日経平均が反落する1日に。さらに取引終盤にはトヨタの減産報道が入り、ただでさえコロナの感染拡大で景気への懸念が増しているところに追い打ちをかける結果となってしまった。経済指標では米国や中国でも7月に入ってから軟化するものが目立っており、買い方にとってはやや目算の狂う状況。目先は2万7000円台維持がポイントとなりそうだ。