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2022/04/07

 7日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比461円安の2万6888円で2万7000円の大台をあっさりと割り込んでしまった。株価は先月18日以来の安値水準。昨日の米ハイテク株安や金利の先高観から売り先行の展開。一気に500円超えの下げとなり昨日同様に荒れた値動きとなっている。中国の新型コロナの感染拡大で中国経済が落ち込むとの懸念も売り材料視されている。今週から東証の新市場区分がスタートしたが今のところ資金を呼び込む材料とはなっていない。

 昨日の米国市場はFRBの積極的な金融引き締め姿勢を警戒してダウ平均は続落した。米当局は5月にも資産圧縮を月950億ドルペースで開始する意向。事前に示されていた額を大幅に上回り金融引き締めに身構える動きが広がった。特に金利上昇に弱い高PER銘柄であるハイテク株が売られ、ナスダック指数はダウ平均の5倍の下落率を演じてしまった。一方、前半相場で売りが一巡したあとは徐々に下げ幅を縮めるなど一定の下値には達しつつある様子。

 さて、東京市場は金利上昇やインフレを警戒して日経平均が続落する展開。3月中旬に異様に上げ過ぎてしまった反動もあるが、今の物価上昇が国内の富を海外へ流出させる悪い物価高であることが見通しを暗くさせている。ロシアの侵攻が長期化する可能性が高まっており一時的な物価高では済まないだろう。テクニカル的には下値25日移動平均線(2万6761円)に接近していったんは下げ止まるものと思われる。