トップページへ戻る

バックナンバー

2023/02/24

 24日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前営業日比349円高の2万7453円だった。22日に日経平均は1カ月ぶりの下落率を記録していたことや前日の米株反発もあってこの日は買い戻しが先行した。特に次期日銀総裁就任が決まっている植田氏が国会で金融緩和路線を踏襲すると発言したことが上げ加速の要因となったようだ。日経平均は2万7500円に接近したところで上げ止まったが、本日の動きで2万7000円割れは当分なくなったとの雰囲気が出ている。

 昨日の米国市場は自律反発を見込んだ買いでダウ平均は3日ぶりに反発した。ダウ平均は直近2日間で800ドル弱も下げており値頃感による買いも入りやすかったようだ。米国の利上げ局面が長期化するとの見方から長期金利が朝方に4%に迫るなど昨年11月以来の高水準をマーク。しかし、この日はここから金利が低下に向かい市場には安心感が広がった。ただ、インフレ・金利との戦いは容易にはおさまらないようでリバウンド狙い以外の買いは入ってこなかった。

 さて、東京市場は週末ながらも大きな自律反発に入り目先の底打ちを確認している。売り方の買い戻しが主体なので持続性には難があるだろうが、改めて2万7000円の下値の強さを確認できる週でもあった。とりあえず75日移動平均線(2万7300円)、200日移動平均線(2万7271円)上に株価を戻したことは3月以降の春相場にちょっとした期待をつなぐ形となっている。