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2020/09/04

 4日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比260円安の2万3205円だった。前日の米国株が久々に大きい下げを演じたことで朝から全面的に売られる展開となった。中国株も安く警戒感が強まったが、日経平均が2万3000円の大台を死守したことで徐々に落ち着きそのまま膠着商状へ。日本株は米国株ほど過熱感がなく、目先筋の売りも比較的限定されたようである。

 昨日の米国市場は過熱感あるハイテク株が利益確定売りに押され3日ぶりに大幅反落。前日比800ドル安は6月11日以来で、約3カ月ぶりの規模となった。ここまでの株高をけん引してきたアップル、アマゾンなどのハイテク株が、4日の雇用統計の発表を前に手じまい売りに押されると、一気に持ち高調整の売りが全体にも広がってしまった。ナスダック指数の下げ率は5%と今年3月以来の規模。目先は調整局面に入るかもしれない。

 さて、東京市場は米国株に振り回されるような格好で本日は急反落となった。昨日はダウ平均の急騰に連れ高しており完全に米株次第となっている。日経平均は下げてもとりあえず2万3000円台はキープしており底堅さは相変わらず。しかし、唯一の上げ材料である米国株が調整してしまうと、上値取りはこれから苦しくなるだろう。米国市場は今晩の雇用統計が注目されており、ここで安心感が得られないと株高の流れが変わってしまう可能性もある。