トップページへ戻る

バックナンバー

2020/09/15

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比104円安の2万3454円だった。前日に7カ月ぶりの高値をつけていたことや、自民党総裁選を終えていったん材料出尽くしとなったことで利益確定売りが優勢になった。取引時間中は中国の8月の鉱工業生産、小売売上高の回復を受けて下げ渋ったが、戻りにさほど勢いはなく様子見ムードのままだった。

 昨日の米国市場は大型M&Aやワクチン開発の進展を好感してダウ平均は大幅続伸した。画像処理半導体のエヌビディアがソフトバンクグループ(SBG)から英半導体設計のアームを4兆円超で買収すると発表。オラクルも「TikTok」の米国事業を引き受けるとの観測が強まり、ハイテク業界の大型再編に市場はにぎわった。ワクチン開発進展の報道もあり投資家心理が回復。目先の底入れムードが強まってきた。

 一方、東京市場は前日の菅自民党新総裁誕生のご祝儀的な上昇の反動なのか、本日は米株高にもかかわらず売り先行の展開となった。円相場が対ドルで上昇していたことも相場の重荷に。中国株が上げていたことや、日銀のETF買い入れ期待などで中頃からやや盛り返したが、出来高(商い)は減少傾向で買い手は乏しいままだった。米国では今晩に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、金融緩和が一段と進むのかが注目されている。