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2022/03/15

 15日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比38円高の2万5346円だった。前日の米国株が上下に動きが激しかったため日経平均も序盤からプラス圏、マイナス圏に行ったり来たりする展開。ロシアとウクライナの停戦交渉が長引いており、材料的に消化難であることも動きにくくさせている。市場では原油安が好感される一方、インフレ加速による金利上昇への警戒感も強く、株価の戻りも勢いを欠いたものとなっている。

 昨日の米国市場は原油安や長期金利上昇によって上下に荒れた動きとなり、ダウ平均は結局は小幅高で取引を終えている。この日は米FOMCを前に長期金利が2019年7月以来の水準まで上昇。利ザヤ改善で金融株が買われる半面、PERの高いハイテク株が売られる展開となった。ダウ平均は原油安などもあって一時450ドル高まで買い進まれる場面があったものの、FRBの利上げの姿勢を見極めたいとして後半相場で値を落としている。ナスダック指数は大幅安に。

 さて、東京市場は日経平均が上下小刻みに動くなか、原油安を好感した部分が勝り終盤はプラス圏を保って推移した。ただ、戻りに勢いは出ず基本的な戦争相場で様子見を決め込む向きは多い。円安はこの日も進行して1ドル=118円台後半まで下落。現状では輸出関連株への評価が出ているが、輸入物価の上昇という反作用もありいつまでも好材料視することはできないだろう。