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2021/02/01

 2月最初の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比427円高の2万8091円だった。前週末の米株安を受けて寄り付きこそ小安く始まったが、その後は売り方の買い戻しを交えて戻りを活発化。日経平均は直近2日間で1000円近く下げており、リバウンド狙いの買いも大きく入ってきているようだ。本格化する10−12月決算で好業績を発表した銘柄に資金が流入していることも相場の下支え要因。急激な切り返しで目先の底値は入ったようだ。

 前週末の米国市場は投機的な売買による市場の混乱を嫌気してダウ平均は大幅反落。3万ドルの大台を割り込んで終えるのは昨年12月14日以来のこととなった。米新興ネット証券大手が値動きの大きい銘柄に対する取引制限を緩和。個人投資家による投機的な取引が復活し、不要な混乱を起こすとの懸念から再び売りが優勢となった。最近の米国株はこうした個人の投機的マネーで上げていた側面があるため連鎖売りが警戒されている。

 一方、東京市場は急速な反発で目先の調整ムードが後退。押し目買い基調に戻りつつあるようだ。米SECが動き出したことで投機的売買を巡る混乱が早期に収束するとの思惑が浮上。米株先物が上昇したほかアジア株が強含んだことも日本株の買い手がかりとなった。ミャンマーのアウンサン・スーチー氏と大統領が国軍に拘束されたと伝わったが国内では材料視されず。25日移動平均線(2万8450円)上を回復し目先の調整は一巡しつつある。