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2020/10/09

 9日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比27円安の2万3619円だった。朝方は米株高などを好感して高く始まったが、前日に終値でおよそ8カ月ぶりの高値を付けた反動から徐々に利食い売りに押されてしまった。週末ということもあって積極的な買いは入らず中頃以降はほぼ見送り商状に。国慶節の大型連休明けの中国株は高かったが日本株にはあまり響かなかったようである。

 昨日の米国市場は経済対策への期待が続きダウ平均は続伸した。株価水準は9月2日以来、約1カ月ぶりの高値。トランプ大統領が空運や中小企業向けに個別の経済対策を承認するよう議会に求めた。また、家計へ1200ドルの現金給付についても話し合っていると伝わり、景気回復の勢いが増すとの楽観が広がった。一方、民主党も大型経済対策を検討しており、どちらが勝利しても景気回復に向かうとの安心感が得られている。

 さて、東京市場は序盤こそ日経平均が2万3700円台(78円高)まで買い進まれたものの、その後は高値警戒感から小口売りに押されマイナス圏へと落ちてしまった。今のところ2万4000円へ向けて買い上がる決定的な材料が見当たらないため、気迷い商状に陥ってしまうのも仕方がないところ。売り材料がない分、この株価位置がキープできるといった状況である。来週は米国で7−9月決算がいいよ本格化する。個別で連れ高、連れ安銘柄が出てくるだろう。