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2023/07/03

 週明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比564円高の3万3753円だった。前週末の米国株がハイテク株を中心に大きく上昇した流れを受けて開始から400円近い上げで始まるなどリスクオン相場が再点火している。円相場は144円台へやや上昇しているが今の水準自体が輸出企業にとって業績上振れ水準なので買い余地はあるだろう。朝方に発表した日銀短観で企業の景況感を示す業況判断指数が大企業・製造業で7四半期ぶりに改善したのも支えになっているようだ。

 前週末の米国市場はインフレ懸念の後退観測を受けてダウ平均は続伸した。この日発表された5月の個人消費支出の物価指数の伸びが鈍化しインフレに対する懸念が後退。FRBが同指標を重視する傾向にあるため市場の利上げ長期化観測がやや後退した。また、アップル株人気も復活し同社の時価総額が1年半ぶりに3兆ドルへ。ハイテク株の成長期待にリスクマネーが回帰する動きの表れで、これ以上のインフレ懸念さえなければ今の金利水準でも企業が成長できることを示唆している。

 さて、東京市場は再び相場が勢いを取り戻し日経平均が年初来高値を半月ぶりに更新する強い展開となっている。トピックスは2日ぶりに年初来高値を取っており全体が底上げされている雰囲気も伝わってくる。チャート面では25日移動平均線(3万2662円)までしっかりと押し目を入れての再出発だけに、以前ほどの過熱感はないだろう。3万4000円台へ向けて視界は良好だ。