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2020/10/23

 23日の市場は日経平均が反発。終値は前日比42円高の2万3516円だった。前日の米株高や景気対策への期待から買い戻しが先行。朝方は100円弱ほど高く始まった。日本の取引時間中に行われる米大統領選候補者によるテレビ討論会が気になり株価は途中伸び悩んだが、民主党のバイデン氏有利との見方が広がると再び相場は持ち直していった。大引けこそ少し値を消したが2万3500円台を回復して取引を終えている。

 昨日の米国市場は経済対策の合意期待でダウ平均は反発した。この日発表された米経済指標が相次ぎ事前予想を上回るものとなり過度な景気懸念を緩和させた。与野党の追加経済対策の協議に関して民主党のペロシ下院議長が「合意が近い」と発言したことも景気敏感株への買いを促した。ただ、米国株はハイテク株を中心にすでにPER面で割高なものが多く、この日のように金利が多少上がると買いが見送られる場面がある。

 さて、東京市場は薄商いながらも今週はある程度堅調に推移した。米大統領選候補者のテレビ討論会も無難にこなし、あとは7−9月決算を迎える状態となっている。決算は個別で織り込む展開が予想され、全体が大きく動く可能性は現時点では低いかもしれない。悪い数字に関しては一時的な下振れで済むと思われるので、今後も押し目買いが有利になるだろう。