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2020/08/14

 14日の市場は日経平均が小幅ながらも4日続伸。終値は前日比39円高の2万3289円だった。昨日に2万3000円のカベを破った勢いからこの日も買い先行で始まったが、短期的な過熱感や週末要因が重なって伸び悩み、朝方の買い一巡後は前日終値近辺でもみ合う展開に。国内に材料がないため、米国株や中国株に動きがないと、ザラバで方向性を出しにくいようだ。

 昨日の米国市場は高値警戒感による利益確定売りが出てダウ平均は反落した。新型コロナに関する追加対策で与野党の協議に進展がなかったことも売り要因のひとつに。機関投資家がベンチマークにするS&P500種指数が連日で2月の過去最高値を上回る場面があったが、終値では更新し切れず、短期的な上値抵抗ポイントとなっている。上昇基調は継続中だが、足元の企業業績とのカイリも意識されているようだ。

 さて、東京市場は上昇のモメンタムが強いなか、日経平均は本日もプラスを維持し2万3000円台を固める展開に。週末ということや米中情勢など不透明な要素もあって出来高を減らしたが、それでも押さないところが今の需給の良さを示している。チャート面では目立った節目が見当たらないが、昨年11月から今年2月まで4カ月ほどもみ合ったゾーンが2万3000〜4000円で、この先は外部からのフォローがより必要となりそうである。