トップページへ戻る

バックナンバー

2022/12/01

 12月最初の取引となる本日の市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前日比257円高の2万8226円だった。前日の米株高を受けて朝から2万8000円台を回復。米国の利上げペースが落ちるとの見方から買い戻しが広がり一時は450円を超える上げ幅を示現した。買い一巡後はある程度予想されていたということや高値警戒感から動きが鈍ったが、インフレと利上げがピークアウトしつつあることは明らかにプラスで、今後も市場の基調の安定に寄与することになるだろう。

 昨日の米国市場はFRB議長の講演を好感してダウ平均は大幅続伸し4月21日以来の高値で取引を終えた。この日FRB議長が12月の会合から利上げペースの減速を示唆したことから一気に買い注文が広がり大幅高に。これを受け長期金利は一時3.6%まで低下。金利に敏感なハイテク株が大幅高となり、ナスダック指数は4%を超える急上昇を演じている。ダウ平均も午前に270ドル下げていたが、午後には730ドル高に転じるなど取引時間中に1000ドルも切り返している。

 さて、東京市場は米株高や利上げピークアウトの流れを好感して日経平均が反発。先物などを中心に売り方の買い戻しがけん引した。昨日の安値がちょうど25日移動平均線(2万7830円)にサポートされたことでテクニカル的にも良い短期調整が済んだことになる。一方、トピックスの戻りが鈍い(ほぼ変わらず)ことや円高進行もあって物色範囲はあまり広がっていないようだ。