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2023/09/11

 11日の市場は日経平均が3日続落。終値は前週末比139円安の3万2467円だった。米株高を受けて序盤こそ130円超の上げで反応したが、早々に買いが一巡すると9時半以降にはマイナス圏に落ちてしまい、その後も弱含みのまま推移した。日銀がマイナス金利を解除するとの思惑が出て長期金利が2014年1月以来となる0.7%をマーク。PERの高いハイテク株中心に売られて指数では日経平均の下げが目立ってしまった。一方、トピックスは3日ぶり小反発で底堅い。

 前週末の米国市場はハイテクの一角に買いが入りダウ平均は続伸した。直近まで4日続落していたナスダック指数が示すように値頃感の出ていたハイテク株に買いが入り全体に買い安心感が広がった。中国が海外製スマホの規制強化を表明して大きく売られていたアップルもこの日は反発し目先の悪材料をこなした感がある。一方、原油先物(WTI)の上昇が続き改めてインフレが警戒感される状態に。高止まりする長期金利が相場の上値を少し重いものにさせている。

 さて、東京市場は日米の長期金利の上昇などを嫌気してハイテク株主導の下げを演じてしまった。円相場も日銀の姿勢の変化を先取りして1円超えの上昇に。ただ、内需系など多くの銘柄は連れ安せず、トピックスや東証プライム指数などは底堅い動きとなって10日移動平均線すら割り込まない強さを保っている。日経平均もひとまず75日移動平均線(3万2486円)は維持しており基調の崩れはなさそうだ。