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2020/09/07

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比115円安の2万3089円だった。前週末の米ハイテク株売りが響き半導体関連株中心に売りに押されてしまった。一方、下値2万3000円近辺では押し目買いが入り底堅さは依然として保っている。次期首相とされる菅官房長官の安定した政権運営への期待感が投資家をつなぎとめているようだ。

 前週末の米国市場は主力ハイテク株への売りが続きダウ平均は続落した。3連休入りを控えた週末で持ち高調整の売りも出やすかった。ハイテク株波乱の動きが続きダウ平均の下げ幅は一時600ドルを超える場面も。午後に入って下げ渋ったものの終始不安定な値動きだった。一方、金融・資源・建設機械など景気敏感株は堅調。8月の雇用統計が改善傾向を維持していることが下支えとなったようである。

 さて、東京市場は米株安によって続落となり先週の上放れの勢いは目先なくなった。日経平均はひとまず2万3000円台の足場固めをやり直すような恰好となっている。本日の下げはSBG(ソフトバンクグループ)の米ハイテク株の大規模なデリバティブ取引(約4000億円規模)への懸念がそれなりに影響しており、同社株は7%超えの大幅下落。1銘柄で日経平均を95円近く押し下げた。これがなければ日経平均も全体ももう少し株価位置は上方にあっただろう。明日は今晩の米国市場が休みのため動きの乏しい1日となりそうだ。