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2023/10/27

 27日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比389円高の3万991円だった。昨日の米国株は安かったものの前日の日経平均が下げ過ぎていたため買い戻しが先行した。その後も米長期金利の上昇一服を手がかりに買い進まれ、前引けにかけて3万1000円台を回復する場面まであった。昨日の米国市場引け後に発表されたインテルの7−9月決算が好感されて、時間外取引のナスダック100指数先物が上昇していることもプラスに働いたようである。

 昨日の米国市場はIT大手メタの決算を受けてダウ平均が続落し5月下旬以来の安値で取引を終えた。メタの決算は事前予想を上回る内容だったが先行き不透明な見通しが付け加えられたことで大きく売り込まれた。この影響を受けてMSやアップルなども割高感が意識されて連れ安。前日のアルファベットの急落もあって決算には神経質になっているようだ。朝方発表の7−9月GDPは事前予想を上回ったが、インフレ指標が落ち着いていたため長期金利は上がらなかった。

 さて、東京市場は米株安よりも米長期金利低下をはやして買い戻す動きが活発化。昨日の下げが行き過ぎだったことで一時500円近い戻りを見せていた。3万1000円割れの場面では下値感が意識され、業績上方修正期待のある銘柄には買いが入りやすくなっている様子。一方、買いが一巡した中頃以降は週末であることや米国動向が意識されて模様眺めに終始した。