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2023/10/11

 11日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比189円高の3万1936円で、先月27日以来2週間ぶりの高値となった。前日の米株高の流れを受けて日経平均は100円ほどの高さでスタート。その後もアジアの株高や先物の買い戻しを中心にじわじわと水準を切り上げ、中頃過ぎには一時3万2000円の大台を回復していた。これで日経平均は9月高値から10月安値の下げの半値戻り(3万2060円)をほぼ達成。大引けはやや緩んだがやはり金利低下は大きいようだ。

 昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は3日続伸した。先週に続き今週もFRB各高官から現在の金利水準がかなり引き締め気味であるとの認識が示され長期金利が大きく低下。これにより株式市場へ資金が回帰する動きとなっている。一方、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から買い一巡後は様子見商状に。イスラエル・パレスチナ紛争は地上戦に発展する可能性があり上値追いには慎重となっている。

 さて、東京市場は米株高に乗って本日も戻りを試す展開。先物で売り方がまだ買い戻し切っておらず上値を伸ばせる状況でもあった。中東情勢は依然として流動的だが今のところ市場への影響は限定的。むしろ長期金利の低下の方が材料として本日も勝ったようだ。一方、トピックスは4日ぶり小反落となっており個別株ベースでは目先の買いが一巡しつつある。今後は中間決算が材料の中心となってこよう。