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2021/02/05

 5日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比437円高の2万8779円だった。米国株の大幅上昇に加え円相場が1ドル=105円台半ばに入ってきたことがプラスに働き早々と反発へ。指数では東証1部上場全銘柄で算出するトピックスがあっさりと昨年来高値を更新するなど全体の水準訂正が進んでいる様子もうかがえる。時間外取引の米株先物が堅調に推移し、アジアでは中国上海指数や香港ハンセン指数などが上昇し株高を後押しした。

 昨日の米国市場は良好な経済指標の発表が続いていることからダウ平均は大幅に4日続伸。最高値奪回まで残り100ドルちょっととなっている。米下院が21年度の予算案を可決し、上院でも可決できれば財政調整法を使った与党単独での追加経済対策を成立させられる。規模はやや縮小するが早期成立を期待した買いも広がった。主力企業の好決算も続きナスダック指数とS&P500種指数は揃って8日ぶりに最高値を更新した。

 さて、東京市場は日経平均よりトピックスの戻りが際立ち、今週は内容ある上昇相場となっている。物色される銘柄が幅広くなったことで先物に偏った上昇よりも強さと安定感がある。出来高も増加傾向にあり実需が入っている様子もうかがえる。新型コロナ感染者数減少もあって実体経済回復を先取りした動きも取りやすくなってきた。来週も堅調な足取りで2万9000円乗せを目指す展開となろう。