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2020/11/12

 12日の市場は日経平均が8日続伸。終値は前日比171円高の2万5520円で、1991年6月以来の高値水準をマークした。新型コロナのワクチン開発進展期待から本日も買いが継続。明日のオプションSQを前に売り方を踏ませる動きも入り、日経平均は2万5500円台に乗せてきた。昨日の米国ではハイテク株が買われており、日本でも内需型のトピックスよりハイテク型の日経平均が上げる展開となっている。

 昨日の米国市場は短期的な過熱感を警戒した売りに押されダウ平均は3日ぶりに小反落した。同指数は今月に入ってすでに3000ドル弱も上昇しており、当然の上げ一服といえるだろう。一方、このところ下げが目立っていたハイテク株には買いが入りナスダック指数は大幅高。全体市場を下支えした。米国ではダウ平均に多いバリュー株、ナスダック指数に多いグロース株が交互に買われる循環物色に移行している。

 さて、東京市場は先物主導の上げとなって本日も年初来高値を更新した。ECB総裁が追加緩和について前向きな姿勢を示し、世界的な金融緩和が続くとの期待も買い材料となった。日経平均は昨年9月以来の8日続伸で軽々と2万5500円のカベを突破している。一方、東証1部上場全銘柄で算出するトピックスは小反落。国内でも新型コロナ感染拡大が続いており内需株中心に手じまい売りが出たようだ。