トップページへ戻る

バックナンバー

2021/08/04

 4日の市場は日経平均が続落。終値は前日比57円安の2万7584円だった。前日の米国株は一部指数が最高値を更新する良い流れを作っていたが、日経平均は寄り付きからマイナスでスタートするなど相変わらずの弱さとなっている。国内の新型コロナの感染拡大が深刻化しつつある状況で、政府が入院患者を絞るネガティブな発信をしていることが心理的に影響した面もある。本日は新興市場指数も下げるなど全体としての弱さがにじみ出ている状況だ。

 昨日の米国市場は長期金利下げ止まりを受けてダウ平均は3日ぶりに反発した。朝方は金利低下の流れから売りが先行したが、その金利低下が止まると買い安心感が出てきて買い戻しが活発化。6月の製造業受注が事前予想を上回ったこともあって幅広く買われる展開となった。ダウ平均は先月26日に付けた史上最高値にあと20ドルあまりに迫る場面も。S&P500種指数はわずかながらも最高値を更新する強さを見せている。

 さて、東京市場は頼みの米国株が上昇したにもかかわらず日経平均が反応を見せないもどかしい展開となっている。国内の新型コロナの感染状況がかなりの不透明要因となっているようで、7−9月業績に想定以上の影響を及ぼすことを警戒しているようである。中国株の上昇で中頃からはやや持ち直したが、トヨタが通期業績見通しの据え置きを発表したことが警戒されて戻りも限定的となってしまった。