トップページへ戻る

バックナンバー

2021/08/06

 6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比91円高の2万7820円だった。前日の米株高を受けて序盤から小口買いが先行した。上値が200日移動平均線(2万7927円)に接近したところでは伸び悩み、同線が意識されている様子がうかがえる。国内の新型コロナの新規感染者数が急増しており、買い方が二の足を踏むのも仕方のないところ。救いは事前予想を上回る4−6月決算を発表する企業が多いことで、業績面から株価が下支えられている。

 昨日の米国市場は米経済の底堅さを評価する買いが入りダウ平均は反発した。新型コロナ変異株の拡大が懸念されて前日の相場は押してしまったが、ワクチン接種が進んでいることから大きな影響はないとの見方が広がり押し目買いが広がった。長期金利の下げ止まりもプラスに働いた様子。この日はS&P500種指数が2日ぶりに最高値を更新。ハイテク株の多いナスダック指数も先月26日以来となる最高値更新となった。

 さて、東京市場は米株高に支えられて日経平均が続伸する展開に。実需が少なく勢いは出なかったが、とりあえず国内の新型コロナ新規感染者が記録的な増加となっている状況で続伸したことは、目先のコロナ売りが一巡しつつある証しであろう。ただ、パラリンピックを含めた東京五輪は前半戦が終わりかかった程度で強いコロナ対策はまだ打てない状況。8月中はコロナを警戒しなければならないだろう。