トップページへ戻る

バックナンバー

2021/03/22

 週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比617円安の2万9174円で、今月10日以来の安値となった。米株下落や米資本規制の変更を受けてこの日も売りが先行。先週末に決まった日銀のETF購入方法変更も引き続き重荷となった。日経平均は採用の値ガサ株の整理売りもあって下げ幅が一時700円近くに拡大する場面も。一方、東証2部指数やジャスダック平均は続伸するなど、日銀のETF購入や米資本規制変更の影響を受けないセクターは堅調を維持している。

 前週末の米国市場は米銀の資本規制緩和終了を嫌気してダウ平均は続落した。FRBがコロナ対応で導入していた銀行の資本規制の緩和を延長しないと発表。債券など市場の流動性への懸念が生じ長期金利が上昇した。これを受け高値圏にあった株式が売られる展開に。一方、意外にも金利に弱いハイテク株は底堅く推移しナスダック指数は反発している。

 さて、東京市場は米株安や先週末の日銀の措置を引きずって日経平均が大幅続落。再び25日移動平均線(2万9640円)を割り込み短期的な調整局面に入っている。バリュー株の動きを反映しやすい指数トピックスの方は10日ぶり反落とようやくの下落となったが、押し幅が浅くチャート面ではまだ調整入りには遠い状態。東証1部全体でも4割以上の銘柄が値上がりしており買い意欲も残っている。現状は日経平均に偏った調整で業績相場そのものにまだ変わりはないようだ。