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2023/11/27

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前週末比177円安の3万3447円だった。前週末の米株続伸を受けて序盤は180円高と勢い良く買い進まれたが、9時半以降には失速してしまい10時半からはマイナス圏へ。連日で3万3800円台が高値となったことで、かえって上値の重さを感じさせる相場となってしまった。中国上海株が軟調に推移していることも多少は影響した模様。もっとも下値は限定的で市場の下値売り圧力はかなり弱い。

 前週末の米国市場は消費関連株がけん引してダウ平均は続伸。8月中旬以来の高値となった。引き続きFRBによる利上げ措置が終了したとの見方が支えとなり底堅く推移。米国における年末商戦であるブラックフライデーへの期待感から消費関連株に買いが入りじわりと指数をけん引した。一方、感謝祭の祝日明けでこの日は短縮取引となり、積極的な買いは手控えられ上値もある程度限定されてしまった。長期金利の上昇でナスダック指数は小反落となっている。

 さて、東京市場は朝方こそ米株高に連れて上昇したものの、日経平均が上値3万4000円の心理的なカベを意識して買い一巡後は伸び悩む展開。米ブラックフラーデーは堅調な商戦が予想されており下値を売る材料は現状見当たらない。短期的な過熱感を冷ますテクニカル的な調整といえよう。足元には10日移動平均線(3万3307円)がサポートとして近づいており押し目買いポイントとなりそうだ。