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2021/09/24

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比609円高の3万248円で、3日ぶりに3万円の大台を回復した。日本の休みの間の米国株が大幅高を演じたことや、中国恒大集団の利払いに関する不安が目先後退したことで買い戻しが一気に広がった。直近2日間で日経平均が800円以上も下げていたため戻りも急ピッチとなったようである。これで短期的な値幅調整が一巡し、再び3万円台を固める動きに移行してこよう。

 昨日の米国市場はFOMC通過によるアク抜け感からダウ平均は大幅続伸。2日間で800ドルを超える大幅な上昇となった。この日は金融政策に関する不透明感がFOMC後で消え、利上げ開始が当初予想より後ろにズレ込むとの見方が広がった。また、中国不動産大手の恒大集団の債務問題がひとまず和らいだことも買い安心感につながっている。足元で新型コロナの新規感染者数が減少に転じていることもプラスに働いたようだ。

 さて、東京市場は大幅反転した米国株や中国恒大の目先のデフォルト回避を好感して直近急落分を取り返そうとする展開。国内の新型コロナ感染者数減少、円安回帰などもあって3万円台固めに再び入ってきたようだ。日本には独自の要因として自民総裁選や衆院選があるため政策期待などから先高観が働きやすい。中国問題などをこなしながら堅調な秋相場を継続することとなりそうだ。