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2021/09/21

 連休明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比660円安の2万9839円で、今月7日以来の3万円割れとなった。中国の大手不動産企業の経営不安を受けて日本株も寄り付きから大幅安。日経平均は前週に約31年ぶりの高値まで買い進まれていたため急ぎの手じまい売りが広がった。売り一巡後は下げ渋ったがまだ情勢が不透明なためしっかりとした買いは入ってこない。目先の下値は6日〜7日に空けた窓下限(2万9700円)が最初の支持ポイントとなるだろう。

 昨日の米国市場は中国不動産大手の経営不安を受けてダウ平均は大幅に3日続落。約2カ月ぶりの安値となって取引を終えた。取引時間中は900ドル超の下げ幅を示現する場面もあった。中国の不動産大手恒大集団の資金繰り不安から同社株、香港株、欧州株、米国株と株安が連鎖。久々の世界同時株安となり一気に恐怖指数(VIX)も5月以来の水準に急上昇した。最近の米国株は上値の重さが意識されていたため今回の件で調整に入る可能性も浮上している。

 さて、東京市場は突然の中国発の金融不安から波乱の連休明け相場となった。外国人の買いでけん引されていたため目先はリスクオフの影響で波乱の動きとなりやすい。一方、日本株は底打ち反転して日柄が浅いことから、中国、米国株が落ち着けばすぐに基調を立て直してくるものと思われる。

 今週の主なスケジュールは21日(火)日銀金融政策決定会合、米FOMC、米8月住宅着工件数、22日(水)日銀総裁会見、FRB議長会見、23日(木)英金融政策発表、24日(金)8月消費者物価指数などとなっている。