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2024/01/25

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比9円高の3万6236円だった。前日の米国株は高安まちまちで材料とならなかったが、円相場がやや円高に振れていることでこの日も売りが先行した。日銀の金融政策正常化(ゼロ金利解除)への思惑から国内長期金利が上昇しており目先筋の売りを誘っている様子。ただ、基本的には年初から急騰したことに対する需給調整であり実需売りは少ない。本日の一時3万6000円割れの場面で値幅調整は一巡した感がある。

 昨日の米国市場は利下げ観測の後退を受けてダウ平均は続落した。取引序盤は動画配信大手ネットフリックスや半導体製造装置大手ASLMの好決算によりダウ平均は160ドルほど値上がりしていたが、この日発表された経済指標も事前予想より良く、実体経済の強さから長期金利がじわりと上昇してしまった。早期利下げ期待の後退からダウ平均は徐々に軟化し結局はマイナス圏へ。ハイテク株は決算の良さから買われており(ナスダックは5日続伸)、強弱両面が入り混じっている。

 さて、東京市場は目先の過熱感と日銀の政策変更への思惑から微調整の段階にあるが、日本のデフレ脱却期待や日本株のガバナンス改善期待などマクロ的な観点から外国人などの買いが入りやすい状況は続いている。足元では10日移動平均線(3万5953円)がサポートする形で上昇基調が維持されており依然として押し目買い有利な状況にある。今年は世界的な選挙イヤーで政策的な買いも入りやすい。