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2022/09/12

 週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比327円高の2万8542円だった。米国株の続伸を受けて寄り付きから200円を超える上げでスタート。その後9時半頃には400円近くまで上げ幅を広げていた。米国株が目先の利上げを織り込んだ格好となり安心感が表れている。ドル・円相場は143円台で落ち着いておりこれもひとつの好材料に。程よい円安が市場にはやはり好まれている。日経平均は25日移動平均線も超えて9月相場の底打ち感を強めている。

 前週末の米国市場は長期金利の上昇一服などを好感してダウ平均は大幅に3日続伸した。少なくとも9月の欧米の大幅利上げはひとまず織り込んだようでこの日も買い戻す動きが活発化。8月半ば以降の調整で下げの大きかったハイテク株や景気敏感株を中心に買い戻された。市場の焦点は来週に行われる米FOMCでの0.75%利上げ後に移っており、足元で長期金利の上昇が止まっていることはプラスに働いている。

 さて、東京市場は日経平均がこの3連騰で1000円以上も反発するなど調整トレンドを一気に収束させている。窓空けで25日移動平均線(2万8284円)を超えており今度は同線を支持線に変える動きへ。買い戻しが主で持続的な上昇トレンドとなることはまだ難しいだろうが、ハイペースな利上げに対し、長期トレンド(200日移動平均線)を崩さなかったことは大きいだろう。