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2020/04/01

 4月新年度最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比851円安の1万8065円だった。取引時間中は1万8000円の大台を一時割り込むなど再び荒れ模様に。国内で新型肺炎の感染拡大が続いていることに加え、時間外取引で米株先物が大幅安となったことがきっかけだ。首都圏のロックダウンの可能性もじわじわと織り込み始めている。

 昨日の米国市場は新型肺炎の感染拡大が止まらないことからダウ平均は大幅反落した。月間での下げ幅は3500ドル近くに達し過去最大。相場は米景気の後退を織り込み始めたばかりで当面は下値を模索する動きを続けそうだ。この日、ゴールドマンサックスが4−6月の米GDPが34%減少すると発表。7−9月への不安もありさらなる追加策が必要となりそうだ。

 さて、東京市場は前日の米株安や寄り前発表の日銀短観の悪化で売り先行の展開となった。その後、中国の3月の景気指標が予想を上回り下げ幅を縮めていたが、終盤になると米株先物の大きな下げに反応し、日経平均はあっという間の1000円安に。引け際の買い戻しで1万8000円の大台はかろうじて守ったが、この日の動きで目先の戻り天井を確認した格好となってしまった。チャート面でも日経平均は上値25日移動平均線(1万9281円)が抵抗線となってしまい、まだ調整局面にある様子をうかがわせている。