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2023/11/22

 22日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比97円高の3万3451円だった。前日の米株反落を受けて日経平均は170円安のスタートとなった。しかし、そこが本日の安値となって株価はすぐにプラス圏へ浮上。10時半頃には240円高まで買い進まれるなど企業業績を評価した買いが相場を支えている。日本時間22日早朝に米エヌビディアが発表した決算が事前予想を上回ったことや、中東ガザで戦闘を4日間停止することも投資家心理を幾分明るくさせていた。

 昨日の米国市場は目先の高値警戒感から利食い売りが勝りダウ平均は3日ぶりに小反落した。この日は21日夕方に発表する半導体大手エヌビディアの決算を気にして様子見気分が広がった。もともとダウ平均は3カ月ぶりの高値水準にあり、ひとまず利益を確定しておこうという動きになりやすかった。FOMC議事要旨が公表され、内容的には市場が期待するほどの利上げ打ち止め姿勢にはなっておらず、これもひとつの売り要因となった模様。ナスダック指数は6日ぶり反落へ。

 さて、東京市場は高値警戒感を残しながらも米長期金利の低下傾向は続くとの見方に支えられ、日経平均はじわりと水準を切り上げて行く動きとなっている。市場の先高観は強く3万4000円までは年内にも達成しようかという雰囲気だ。チャート面では短期的に10日移動平均線(3万3121円)に支えられての動きにあり深押しは今のところ考えにくい状況だ。