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2021/08/27

 27日の市場は日経平均が反落。終値は前日比101円安の2万7641円だった。前日の米国株がアフガン情勢急変を受けて下落したことから全般的に嫌気売りが広がる展開に。米金融当局者が量的緩和縮小に前向きな発言をしたことも影響した。国内では本日から緊急事態宣言の対象地域が拡大され収束の見えない状況。週末ということもあって市場の買い手は限定的で上がる要素は乏しかった。それでも下値の節目2万7500円を守ったことで先週のような不安感は後退している。

 昨日の米国市場はアフガニスタンの爆破事件を受けてダウ平均は5日ぶりに反落した。序盤は景気回復期待から高く始まったが、次第に高値警戒感が働き目先筋の利食い売りが優勢となった。その後はアフガニスタン空港付近の爆破事件の報道を受けて株価は下落へ。米兵など60人以上が死亡したと伝わり地政学リスクが一気に浮上した。市場ではジャクソンホール会議を前に買いを入れにくくなっていた面もある。

 さて、東京市場は米国の量的緩和縮小やにわかに緊迫するアフガン情勢が嫌気されて売りが広がる1日に。上値2万8000円辺りが目先の戻り天井となったことで、改めて買い余地の乏しさを感じさせる状況となった。チャート面では25日移動平均線(2万7666円)を再び下回っており、低位もち合いを示唆するような格好となっている。