トップページへ戻る

バックナンバー

2020/10/06

 6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比121円高の2万3433円だった。前日の米株高やトランプ大統領の退院が材料となって買い先行の展開に。買い一巡後は上げ幅を縮小する場面もあったが、個人などの押し目買い意欲が強く再び盛り返している。時間外取引の米株先物は小動きで後押し材料にはならなかったが、米国発の波乱が収まったことでじり高歩調に回帰しそうな雰囲気だ。

 昨日の米国市場はトランプ大統領の早期退院を受けてダウ平均は大幅反発した。新型コロナに感染して入院中のトランプ大統領が5日夕方に退院することをツイッターで明らかにし、政局混乱への過度な警戒感が和らいだ。追加経済対策の与野党協議が進展しているとの見方も株価の押し上げ要因に。9月のISM非製造業景況感指数が事前予想を超えるなどこの日はプラス材料ばかりとなっている。ただ、トランプ大統領の回復状況にはまだ懸念があり、今後の波乱要因として残っている。

 さて、東京市場はひとまずトランプショックを乗り越え、日経平均が2万3000円台半ばまで回復するなど元の状態となっている。まだ完全にトランプ大統領の体調が回復したとは言い切れないため、すぐに2万3500円以上を買うような強さ(出来高)はないが、下値の強さは確認できており、全体がじわりと底上げされる流れは維持できている。本日は公明党の代表がGoToトラベルの延長に言及したことが一部で材料視されたようだが、国内でも追加の対策を望む声は増えているようだ。