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2020/11/27

 27日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比107円高の2万6644円で連日の年初来高値更新となった。国内外で新型コロナの感染拡大が止まらず序盤は売り先行となったが、ワクチンの早期開発への期待も根強く徐々に押し目買いが優勢に。途中、円高進行の影響を受ける場面はあったが、今の地合いは売り手がつけ入る隙がなく、結局は円高などものともせず株価は続伸している。

 昨日の米国市場は感謝祭のため休場。代わって注目された欧州市場はドイツで新型コロナによるロックダウンの期間延長が嫌気されて小安い動きとなっている。もっとも、欧州ではECB(欧州中央銀行)が今後も各国のロックダウンに対応した緩和策を講じる方向となっており、あまり悲観するムードにはなっていない。

 さて、東京市場はコロナ第3波が到来しているとは思えないほどホットな状態で、買い手が相場を支配する展開が続いている。コロナの感染拡大が悪材料にならないため売りようがないとも言えるだろう。11月相場は上放れの月となったが、12月相場も基本的にはこの流れを引き継ぐことになりそうだ。内容度外視で、押し目買い有利の相場は今しばらく続くだろう。

 個別では三井不による対東京ドームTOB報道で同社株に買いが殺到しS高へ。島津はPCR検査装置の新製品報道を好感して上場来最高値を更新している。半面、トヨタ、日産自などは円高を受けて下落へ。