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2021/05/24

 24日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比46円高の2万8364円だった。前週末の米国株が上昇した流れを受けて本日も買い戻しが優勢に。欧米の景況感改善を好感して266円高まで買い進まれた。暗号資産に関する不透明感はまだ拭えないが市場への影響は限定的との見方が増えつつある。一方、出来高の少なさから戻り待ちの売り物を消化し切れず中頃以降は上げ幅を縮小。時間外取引の米株先物の伸び悩みも影響した様子。

 前週末の米国市場は欧州や米国の景気指数の回復を好感してダウ平均は続伸した。5月の購買担当者景気指数(PMI)が発表され英国で過去最高、欧州は3年3カ月ぶりの高水準を示した。米国も過去最高となるなどワクチン接種の進んでいる国、地域では景気回復が鮮明となっている。ダウ平均は一時300ドルも上げていたが、暗号資産ビットコインが下落に転じるとダウ平均も午後にかけて伸び悩んでしまった。

 さて、東京市場は欧米の株高を受けて日経平均は3連騰。1週間前の戻り高値を一時超えて日足チャート上でも戻り歩調継続という格好になっている。一方、上値には下降してくる25日移動平均線(2万8799円)があり、現状の少ない出来高では目先は同線を抜くのは難しいだろう。当面は2万8000円から2万8000円台半ばの往来相場と考えられる。