トップページへ戻る

バックナンバー

2023/08/14

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比413円安の3万2059円だった。米国でハイテク株や半導体株が下げたことが影響して売り先行のスタートに。一時プラス圏に戻す場面はあったが、米長期金利の上昇を受けて国内でも長期金利が0.620%(10年債利回り)まで上昇したことが重荷となり、中頃には400円を超える下げ相場となってしまった。お盆休み期間中で主力投資家も不在となるなか、先物の売買で余計に下振れした面もあるようだ。

 前週末の米国市場はディフェンシブ買いが支えとなってダウ平均は続伸した。医薬品大手の好決算や原油相場上昇の恩恵を受ける石油株などの上昇によって指数ではダウ平均の上げが目立っていた。一方、この日発表の7月の米卸売物価指数の上昇率が事前予想を上回り、インフレ圧力の根強さから金融引き締めが長引くとの懸念につながった。長期金利が上昇してハイテク株には売りが出て相場の重荷となってしまった。このためナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は日経平均が再び下押す不安定な展開に。日米の長期金利上昇に加え、中国景気の先行き不安から香港、上海の株式相場が下落していることも響いたようだ。下値は最近の岩盤ゾーンとなっている3万2000円辺りでピタリと下げ止まり安心感はある。ただ、根強いインフレ懸念のために上値がやや抑制気味で買いにくい状況も続いている。