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2021/04/02

 2日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比465円高の2万9854円で、先月18日以来の高値水準となった。前日の米株高や米金利の低下を受けて買い先行の展開に。特に半導体などハイテク株の上昇が大きかったことから国内でも関連銘柄に人気が集まった。一方、先月後半に強かったバリュー株はこの日もいまひとつの値動きで高安まちまちの状況。指数では日経平均偏重の上昇となっており、指数が上がった割に連れ高しない個別株は多かったようだ。

 昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は3日ぶりに反発した。この日に発表された3月のISM製造業景況感指数が1983年12月以来の高水準に達したことが追い風となりほぼ全面高の展開。金利低下も手伝って特にハイテク株の上げが際立った。指数では主要500社で構成されるS&P500種が約1週間ぶりに最高値を更新。バイデン大統領が前日に発表したインフラ投資計画(220兆円)に加わる半導体関連株の上昇も相場を支えた。

 さて、東京市場は新年度を迎えたものの新規資金の流入はさほど見られず、半導体関連株に偏った指数の上昇となっている。内外ともに経済指標の回復が見られ株式を売る環境にはないが、昨年11月にバイデンラリーが始まって6カ月目を迎え、日柄的にも警戒感が出やすい状況でもある。当面はグロースとバリューが交互に物色される跛行的な相場となりそうだ。