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2022/11/18

 18日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比30円安の2万7899円だった。前日の米国株は小幅に安かったものの半導体株が上げたことで開始から2万8000円台乗せへ。9月中間期の上場企業の利益が最高水準にありPER面から見ても12倍台は割安感がある。一方、全体をけん引するマクロ的な買い材料がなく指数の上値は重いまま。週末ということもあって後場の中頃以降は小幅のマイナス圏に落ちて取引を終了した。

 昨日の米国市場はFRB高官の強気発言を受けてダウ平均は小幅ながらも続落した。この日、セントルイス連銀の総裁が「利上げが足りない」との主旨の発言をしたことでダウ平均は午前中に300ドルほど下げる場面があった。その後は主力企業の好決算を支えに下げ幅を縮小し底堅いところも見せている。米長期金利は高官の発言を受けて上昇に転じたが、4%の大台に乗せるまでにはいたらず安定的な範囲におさまっている。

 さて、東京市場は日経平均が2万8000円辺りで膠着する展開に。ミクロ(企業業績)、マクロ(景気指標)両面ともプラス方向に作用する内容だが、決定力にかけるためここからは再び米国株次第という状況になっている。テクニカル的には10日移動平均線(2万7863円)、次は75日移動平均線(2万7639円)とサポートされており、緩やかな上昇基調は維持しそうだ。